2003年11月の「
現代画報」の表紙は、紅葉がまっさかりの京都、法然院で
した。
その名の通り、法然にゆかりのある古刹で、墓地には谷崎潤一郎や河上肇などの
お墓もあります。
また、ここには名水で名高い、「善気水」が湧き出していることでも知られてい
ます。春秋の特別公開の折には、この水で淹れたお茶が訪れて人々に振舞われる
そうです。
ここのみならず、京都には「名水」スポットがたくさんあります。京都の名物の
一つはお豆腐ですが、このお豆腐が美味しいのは水がいいから、といわれていま
す。
京都の伏見も酒造りで有名ですが、酒造りにもいい水は欠かせませんね。
京都御所の東に隣接する梨木神社。ここには京都三名水とうたわれ
る「染井の名水」があり、無料で汲むことができます。しかし、「おひとり5リ
ットルまででお願いします」という貼り紙がされていますが、言われるまでもな
く、こういうお水は自主的に節度を持っていただきたいものですよね。
何せ、染井、醒ヶ井、県井の三名水のうち、現存するのはこの染井だけだそうで
すから。
私も訪れたことがありますが、よく無料の湧水スポットに見られるように、ポリ
タンクをいくつも持参して独占しているという不心得者もなく、まことに静かな
雰囲気の中でお水を汲むことができました。
さすがに神域ではあつかましいことができかねるのか、それとも京都の方々のお
人柄のあらわれなのでしょうか。
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